街角のジュリエット
珍しく定時にカードを通し会社を後にする。



この時間に開いているのか不安だったが、ジュリエットはしっかりそこに立っていた。



昨日とは違う真っ赤なドレスを身に纏い、天使のように美しく微笑む彼女。



あまりの美しさに卒倒しそうだったが……同時に、どんなに頑張っても俺如きではジュリエットに吊り合わないだろうと痛感した。



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