彼に惚れてはいけません


「由衣、俺のこと止めて」

胸に手を入れた吉野さんが、熱い表情で私を見つめた。

私は、その首の後ろに手を回し、吉野さんにキスをした。

止めることなんてできない。

こんなにも愛しくて、こんなにも嬉しいなんて。


「だめだよ。俺のこと殴って」

「無理だよ。私も止められない」

「ちゃんと、話したくて・・・・・・呼んだのに」


キスをしながらの会話が、とてもセクシーだった。


「俺、ちゃんと好きだから。でも、男がエッチしながら言う言葉はほとんど嘘なんだよ」

私はもう服を着ていなかった。
いつ脱がされたのかもわからない。

「好きだけど、幸せにできるかどうかなんてわからないし、この気持ちが本物かどうかもわからない」

正直すぎる吉野さんの正直な告白だった。

「私も、吉野さんが好き」

「それは、何回も聞いたからわかってる。俺は、好きとか愛とかそういうのが怖い。突然消えることもある」

誠実に話をしてくれているのに、やっていることはとてもエッチで・・・・・・

私の胸をもみながら、耳元で話す。


「あん」

と声が漏れると、吉野さんはニカっと笑う。

「感じてんの?かわいい」

「バカ」

「簡単に、好きなんて俺は言えなかった。だから、言わなかった。でも、今好きって思う気持ちは嘘じゃない」

「うん、わかってる」

私が話そうとすると、耳を噛んだりするエッチな吉野さん。

とにかく、うまい・・・・・・

うますぎる。



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