彼に惚れてはいけません

夢を見た。

大好きな場所で昼寝しながら夢を見ることができるなんて。


初めて会ったあの日の夢だった。

ビシっとスーツを着こなす素敵な彼がカフェに入ってきて、エスプレッソを飲んでいる。

でも、夢の中では居眠りなんてしなくて。

にこっと私に微笑んでくれるんだ。

そして、手を伸ばして、私を抱き寄せる。

会っていきなりの展開なのに、夢の中の私は全然驚いてなくて、そのまま抱き合ってる夢。



風が吹くたびに現実と夢の間をさまよっていた。

夢の中も、現実もどちらも幸せすぎて・・・・・・


もう一度目を閉じると、夢の中の吉野さんが私を抱きしめてくれた。

これは

現実なのか、夢なのか・・・・・・



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