奇聞録三巡目
日常に潜む恐怖。

三巡十話。




学校の怪談にはコミカルな物が多い。


実際、トイレの花子さんとか、人体模型とか。


学校生活に関連した場面で空想の輪が広がって、怪談に結び付く話が多い。


ふと、思い出してみてくれ。


下校時間に友達と別れる。


「じゃあね。」


「また明日ね。」


ほのかに味わう寂しさ。

でも、また明日会える。



いや、待てよ・・・。



あいつ、誰だったっけ。


卒業アルバムをめくり確認してみる。



あれ、あいつ誰だったっけ・・・。



きっと物忘れだろう。



何で今頃思い出したんだろう。


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