青空の下月夜に舞う 2
不意打ち
あちー、とそれぞれが口にしながら、ファミレスまでの道を歩く。
着いた先で、みんなが注文した後。
喉が渇いたと、行く前から口にしていたカナさんが、二回目のドリンクバーに向かった。
「あんなに飲んだらトイレ近くなるぞ」
カナさんの後ろ姿を見て、さゆりさんが呟くと、クスクスと笑う声が、私達のテーブルに響き渡る。
「もぉ~」って言いながらも、席を離れるカナさんも楽しそうで。
完全に気を抜いてた。
鞄の中から、こもった着信音が。
僅かな振動が私に届いた時。
妙に体が緊張する。
“響かも”
と。