青空の下月夜に舞う 2

『ちゃんと食べてるか?夏休みだからってしっかり食べないと駄目だぞ』

「うん……ちゃんと食べてるよ」

『そうか。麻衣、彼氏は居たりするのか?麻衣も高校二年生だもんな』

「ううん。バイトで忙しいから、今は友達と遊ぶのが楽しいかな 」



当たり障りのない会話。
だけど、どこか腑に落ちなくて。

学校はどうだ、とか。
バイトは無理してないか、とか。

10分程話し。


私は、会話が途切れた所で、軽く咳払いをした。




すると……――――



『あの、な?』


来た……

そう思った時には、私は「うん」と。
いつもの様に相槌をして。次の言葉を待った。



『次の日曜日辺りに。みんなで食事しないか?』



本題は、この話だろうと。
また体に緊張が走る。
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