青空の下月夜に舞う 2


結果。


断る事は出来ぬまま、お父さんとの電話を切った。


開いたまま手に握っている携帯が、光を失い暗くなった時。その場に腰を下ろした。



お父さん達。みんなで食事。

ぼんやりと想像してみるけど……



「……っ」



溢れてきそうなものを、必死に堪える。

決壊ギリギリで、頭をブンブンと振り、どうにか心を落ち着けた。


携帯を閉じて、ポケットにしまい、右手を額にあてると、前髪をくしゃりと握りつぶす。




どう考えても、無理だ。


いくら大丈夫と言われても、大丈夫な気がしない。


もう17歳になるのに。

必死に、感情を抑えてる。


小学生だって、泣くのを我慢出来るし、ポーカーフェイスもうまいだろう。

こんなにも弱い自分が、情けなくて泣きそうだ。
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