青空の下月夜に舞う 2
ファミレスの脇に、裸女と腰かける。


「麻衣ちゃんはさ~、大分笑うようになったよね~」

「笑ってますよ?」

「違うよ。ちゃんと!って意味~」

「あはは!確かにお腹抱えて笑ってます」

「そう?よかった~。やぱ一緒に居て楽しい方がいいじゃんね!」


ふふっと。可愛い笑い方をする裸女は、少し俯いて鼻先を指で掻く。

スマホを取り出して、画面をタップしながら、鼻唄を歌い出し、手持ち無沙汰な私も、鞄から携帯を取り出した。



「――あ」


開いた途端。手の中で震え出した携帯は、知らない番号。

通話ボタンを押すのに、戸惑う事数秒。


隣から、ひょこっと裸女が携帯を覗く。


「響じゃん」


もしかして、と言う想いが確信に変わり、ドキリと胸が高鳴り、全身鳥肌が立った気がした。
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