青空の下月夜に舞う 2

テレビを見ているけど、頭には入ってこない。
だって……


私。どうしたらいいの?

まずアイスを食べ終わったら?
響がご飯食べ終わったら?

……ご馳走さまで、バイバイ……ってのは流石にないよね。



「美味い?」

「……っ!」




その時。

不意に話しかけられた事で、体が反応して息を飲む。


「驚き過ぎじゃねえ?」

「……」


確かに。私がビビりすぎた。


「いきなり襲ったりする訳じゃねぇだろ。普通にしてろ」

「うん……」


んな事言ったって、普通にさせてくれてないのは、響。あんただよ!

心では思っても、口に出す勇気はない。


アイスは半分くらい食べた。

響のお弁当を見ると、後少し。
< 122 / 308 >

この作品をシェア

pagetop