青空の下月夜に舞う 2
車が走っているということは、いつかは目的地に着く。
当たり前の事だけど、じんわり滲む手の汗が、自棄にリアルに感じて。
座り心地がいいはずの、皮のシートでさえ、私を緊張させた。
気まずさが漂う車内。
約20分くらいだろうか。車が駐車場に入り、停車。
「パスタにしたんだよ。麻衣、好きだろう?」
「うん……ありがとう」
エンジンを切りながら、お父さんが口にする。
車を降りると、生暖かいジメッとした空気が体を包み、僅かに眉を曲げた。
緑の門に、お花のツタが巻き付いている。
洋館風の見た目で、壁は茶色。
灯された明かりは、花の形をしたランプで、可愛らしいお店だ。
車のドアを閉めて、先を歩くお父さんの後ろに続いて、ゆっくり歩く。
今更ながら、お父さんがスーツな事に気付いて、周りが見えて無さすぎる自分を落ち着けようと、前を歩くお父さんに気付かれない様に、深呼吸を繰り返した。
当たり前の事だけど、じんわり滲む手の汗が、自棄にリアルに感じて。
座り心地がいいはずの、皮のシートでさえ、私を緊張させた。
気まずさが漂う車内。
約20分くらいだろうか。車が駐車場に入り、停車。
「パスタにしたんだよ。麻衣、好きだろう?」
「うん……ありがとう」
エンジンを切りながら、お父さんが口にする。
車を降りると、生暖かいジメッとした空気が体を包み、僅かに眉を曲げた。
緑の門に、お花のツタが巻き付いている。
洋館風の見た目で、壁は茶色。
灯された明かりは、花の形をしたランプで、可愛らしいお店だ。
車のドアを閉めて、先を歩くお父さんの後ろに続いて、ゆっくり歩く。
今更ながら、お父さんがスーツな事に気付いて、周りが見えて無さすぎる自分を落ち着けようと、前を歩くお父さんに気付かれない様に、深呼吸を繰り返した。