青空の下月夜に舞う 2
「雄大くんはいいじゃない!貴方に顔も似てるし、性格もとってもいい子よ。私にとっては可愛い息子よ!」
「実の子じゃない、雄大には出来て、何故自分の子には出来ないんだ、といってるんだ!!!」
「あの子の顔見ると、恐ろしくて堪らないのよ!何度言わせるのよ!!」
わあああああああ…………!!
ああ……結局いつもと変わらない。
泣き叫ぶ知恵さん。
その姿に、お父さんも我に返ったのか、知恵さんの肩を抱き、難しそうな顔をして背中を擦っている。
「お 、お父さん。私バスで帰る、ね……」
私がここに居ちゃいけない。
知恵さんが……お母さんが。壊れてしまうから。