青空の下月夜に舞う 2
――その時。
遠くから、聞こえてきたエンジンの音。
最初は気にならなかったけど、次第に近付いてくる音に、体を強張らせた。
もしかして、が頭を支配する。
けれど。
似た様で違ったのかは、分からない。
きっとこの公園の横を通過したのであろう、エンジン音は遠ざかる。
爆音バイクなんて、乗ってる人はアイツだけじゃないだろうに。
私は――――何を期待したんだろう。
そう思った時。
手は鞄に伸びていた。
鞄を開くと、着信を知らせるイルミネーションが光を放っている私の携帯電話。
着信履歴を見ると、響と裸女からかかってきていて。
カチカチと携帯を操作する。