青空の下月夜に舞う 2
得ていた情報
こんな状態で、みんなに会うつもりなんかなかった。
響と裸女に、どこまで知られているのか分からなくて。
真実を耳にする事が怖くてたまらない。
「お前顔きたねえ」
笑いながら、Tシャツの裾を、これでもかってぐらいに伸ばして、涙と鼻水でぐちゃぐちゃな私の顔を拭く。
「バイク拭いてるタオルより、ましだろ?」
祐也があまりにも普通だから。
「ほら、みんなお前待ちくたびれてんぞ。焼き肉だ、焼き肉」
引かれる手を振りほどけなかった。
祐也の他に、公園の入り口にバイクが二台居たけど、私がバイクに乗るのを確かめて、先に走り出した。