青空の下月夜に舞う 2
「あーあ。お前が不細工だから逃げたぞアイツら。後で殴ってやれよ、麻衣」


言い終わると、私にヘルメットを被せ、エンジンをかけた。


向かってる先は、聞かない。

祐也の腰を持って、頭を背中に凭れた。


信号待ちの時、「お前くすぐってえ」と笑い、私の手をデニムのベルトの所に移動させた。


「息子は握らないでね?ちなみに語尾にハートついてっから」

「……バカ」

「欲情したら抱かせろよ?ガハハ」



この間より、スピードがゆっくりで。

いつも以上に、バカ言って。




もう、本当に泣けてくる。
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