青空の下月夜に舞う 2

みんなで15人ぐらい。

響、慶太郎、ミナ、裸女に隼人も。
それに、よく慶太郎の家で見るメンバーばかり。


「麻衣ちゃんおせえよ!」

「腹減ったし!」

「麻衣ちゃんここおいで!」

「バカ!空気読めって!」


私を見て、いつものメンバーが次々と言葉を投げてくれる。

それを見ていた裸女が「麻衣ちゃんここだし!」と、立ち上がり、私に駆け寄ると、腕を掴まれ誘導された。



「あ、焼けたよ!焦げる、焦げる!」


裸女が隣のホットプレートから、肉を取る。


「美咲さん、目の前の食ってよ!」

「そうだ!俺らのなくなる!」


騒ぐ不良達に、思わず笑みが溢れそうになると同時に、泣きそうになって。
俯き、ソッと涙を拭った。
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