青空の下月夜に舞う 2
鞄を取りに戻り、帰宅する私は、玄関まで見送ってくれた響に振り返る事が出来ずに。


だって!
どんな顔すればいいのよ。



トレーにのったパンを袋に詰めながら、頭では違う事を考えてる。

ボーッとしているつもりはなかったけど、途中トングの補充を忘れてたから、多少ボーッとしているのかも。


休憩時間も、誰とも会話する事なく一日を過ごし、バイトが終わった時には、若干瞼が重かった。



ちょっとだけ。
田中医院の前に、裸女が居ないかなって期待したけど。

流石に居ないよ、ね。


コンビニでご飯買って帰ろう。

不思議とあんまりお腹は空いてないけど。


家を通り過ぎ、五分程歩いた所にあるコンビニに着くと、飲み物コーナーに足を向けた。
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