青空の下月夜に舞う 2
捕まれた左腕は、力じゃ敵わない。


「響くん?君は今から何を……うわっ!」

また一突き。

「ちょっと!まじで私無理だから!ひゃっ!」

また一突き。


まるで小学生の様に、意地悪を楽しむ姿が目の前の男から感じられる。

そして。


「よーい……」

「え、何?!」


離された左腕。だけど瞬時に私の脇腹に両腕が伸びて……


「どん」

「う?ひゃっ、ひゃっひゃっ、あはひははひ……やめ、あはははは!」


おもいっきりくすぐられる。

体はのけ反ったけど、腕置きも、柔らかくクッション製があるソファな為、斜めになった体はくすぐられるには丁度よく、押し倒された様な状態。


「やめ、はひゃっひゃ、はははは!」

「良いこと知ったな。お前の弱点」
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