青空の下月夜に舞う 2
あれか?
それも女にモテる為かよ。


「残念だね。祐也くん」

「頭ん中で喋るなよ。話が見えねえ」


コーヒーを手に取った祐也は、そのままおにぎりコーナーに向かう。

私もカフェオレを手に取ると、おにぎりコーナーに向かった。


「真似すんなよ、ガキ」

「同じ年だろうがよ」

「俺ブラック。お前コーヒー牛乳ちゃん」

「へっ。小さい男だな」


祐也は鮭と高菜と梅。
私は明太子二つ。

レジに並んで、それぞれ会計を済ませると、一緒にコンビニを出た。


「あち……」

「あら?あんたバイクは?」


自動ドアを出て、タバコに火を点けた祐也。
コンビニの前にはバイクは見当たらない。徒歩なのかな?

隣に立つ祐也を見上げながら、しかめた顔をしてタバコをふかす祐也を見上げた時。
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