青空の下月夜に舞う 2
静けさ
――翌日。
パン屋でのバイト中。
昼休みに携帯を開くと、さゆりさんからメールが届いていた。
【久しぶりだな!5時に田中医院な!】
口ぶりは男勝りなさゆりさん。
そこに優しい笑顔が浮かんできて、午後も頑張ろうと思えた。
お盆終われば、2連休。
明後日焼肉屋のバイトは入ってるから、明日は丸々休みだ。
きっと思いっきりはしゃがせてくれるだろう、さゆりさん達を想いながら、仕事に励む。
バイト終わりに、店長からクリームパンばかり五個も貰って、急いで着替えて外に出ると、楽しそうに笑う裸女とさゆりさん達を視界に捉えた。
当然だけど私服で。
予想通り露出は多めだけど、下品に見えない。
「さゆりさん!」
私が名前を呼び、手を挙げると、
「やった!美咲おごりな!麻衣久しぶり~」
笑顔でこっちに手を振ってくれた。