青空の下月夜に舞う 2

「あははははっ!楽しー!」



躍りながら漏れた言葉。

本心だった。



嫌な事も全部忘れてしまえるくらい。

笑いすぎて頬が痛い。


腕の振りすぎで明日筋肉痛かもしれない。
けれど、胸は充実感でイッパイだ。


終了十分前を知らせる内線が寂しく感じたけど。

清算し、ロビーの机に座ってスマホをいじる裸女の隣。

さゆりさんが、私に


「夏休みはまだまだあるし。また遊ぼうな?」


その言葉に笑顔で返事をすると、「お前犬みてぇ」と笑われた。

さゆりさんになら何言われてもいいや。
ってぐらい。私は自分が思ってる以上にさゆりさんが、大好きみたいだ。


スマホをいじっていた裸女は、急にスマホを耳にあてると、電話を始めた様で。

四人でふざけて遊んでいると、「迎え来るってー」の声に、

「ラッキー」

さゆりさんが言って、また適当に話しながら笑っていた。
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