青空の下月夜に舞う 2
きっと慶太郎の家に居る誰かがまた来るんだろうと考えていた。

みんなでドラ○もんの真似をして、誰が一番似ているかで遊んでいた頃。


裸女のスマホが鳴った。


「着いたって。珍しい人が来たよ」



立ち上がり、席を立つみんなに続いて腰を上げる。


「なんか寂しいですね……」


思わず口から漏れた。
隣に居たのはリカさんで。

そんな私に、フッと笑って。


「麻衣が帰りたくねえってよ!」

「……っ!り、リカさん?!」


私の気持ちを意地悪に笑って、前を歩く皆に伝える。


ちょ……私寂しいって言ったんですけど?!
確かに帰りたくない、に直結しますけど、恥ずかしいじゃないですか!

想いは頭を巡るけど、言葉になって上手く出てこず……結果。


「麻衣赤い!耳真っ赤!」

「麻衣ちゃん可愛い~」


赤面しながら俯いた。
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