青空の下月夜に舞う 2
みんなにからかわれながら、迎えに来た白のワゴン車に近付く。

スライドドアを開けようと、さゆりさんが手をかけた時。


「私ん家来る?きたねえけど」


フッと笑って視線を向けられた瞳に。


「私さゆりさんに恋しそうです」


本音が漏れて。
キョトンとする周りに。また赤面してしまう。


「あはははははは!麻衣マジで可愛いな!」

「麻衣ちゃん私じゃないの~?」

「さゆりに恋なんてするもんじゃねえよ!あはははっ」

「麻衣って本当に一個下?」


笑われながら、みんなに頭をぐしゃぐちゃにされる。

周りが笑ってくれたから。
私の気持ちも軽くなる。

この人達に出会えて本当に良かった、と。
それは流石に恥ずかしいから口にしなかった。
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