青空の下月夜に舞う 2
階段を上がりきると、部屋が三つあり、一番奥の部屋の扉から光が射し、今さゆりさんが、部屋の電気を付けたんだと分かった。


「座れるとこに座って」


部屋の中に入ると、更に言葉を失う。


「……」

「うひゃひゃひゃひゃ!さゆり!麻衣絶句だよ、絶句!」

「食べ物ないから汚くはねえよ?」

「そんな問題じゃないし」


笑うリカさん。
食べ物が、というさゆりさん。
冷静なカナさん。



まず……床がほぼ見えない。


頻繁にリカさんと、カナさんは来ているのか、ベットの下にはシングルの布団が二つ。

……しかも掛け布団だと思う。


机の上には大きな鏡に、マニキュアが沢山。
メイク道具らしきものが散乱しまくっている。
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