青空の下月夜に舞う 2
タンスの上には山積みの服。

コルクボードには写真が貼られてあるけど、その前に、整理しきれなくなった小物や写真が乱雑に置かれてある。

コンポの前にはCD。
けれと、ケースには入ってない、裸のままのディスクだらけで。


リカさんと、カナさんが座っているのはいつもの定位置だろう。

そこにも、脱ぎ捨てられた服や鞄が置かれてあった。



「さゆりさん……」

「何?」


これは……本当にヤバイ。

私の家に物がないから余計そう見えるのか?って。

一瞬考えたけど、直ぐにその思考は消えた。


床に投げ捨てられた鞄の数々を見つめながら、ため息混じりに口にする。



「片付けましょう……直ぐに」



怒られるかもと思ったけど。
この部屋じゃ安らげない。


私の言葉を聞いて、三人は、大きな声で笑った。
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