青空の下月夜に舞う 2
「ババアいねえ内にやっちまうか!」


豪快なさゆりさんの一言で、役割分担。



夜だから布団は干せないけど、ベランダに出て布団をバタバタするのはカナさん。


机の上とコンポの前をリカさん。


コルクボード前と、タンスの上の服は私。



着た服を洗濯機に持っていったり、何を入れるんだってぐらい、散乱する鞄の片付けはさゆりさん。


一斉にとりかかり、最初はノロノロしていた三人も、テキパキと動く私に触発されたのか、いつの間にか無言。

時折、これはどうしたらいい?と。
部屋主のさゆりさんに話しかけるぐらいで。


皆手を動かし続けた。

タンスの中身は流石にきれいだよね?という期待は、最初の段階で崩れ、結局タンス丸ごと整理するはめに。

自分から言い出したけど、一番面倒な役割を貰ったなぁ、と思ったのは、既に二時間が経過した頃。
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