俺のSPはくの一女子高校生
「どうしてひとりで外に出たの。外に出るならわたしも一緒にじゃないと朔を守れない」
「だってよ、楓、部屋で勉強してただろ?だから邪魔したら悪いなって。それにすぐ近くのコンビニだったし」
「油断大敵。その油断のせいで誘拐された」
「はい。まさにその通りでございます。何も言い返せません」
自分の非を認めると、楓は抓るのをやめてくれる。
でも、まだ怒ってるなこりゃ。
「そういえば、これ。道に落ちてた」
楓が差し出したのはコンビニ袋だ。その中には俺がコンビニで買った物が入ってる。
「ああ、拾ってくれたのか。はい、楓。これやるから機嫌を直してくれ」
袋の中の物を取りだし、楓の手に乗せる。