俺のSPはくの一女子高校生
でも、耳や首が真っ赤なのは隠しきれていなくて、なんとなくそれが可愛くて小さく笑ってしまう。
笑っているのに気が付いたのか、朔が少し睨んでくるけど、そんな赤い顔で睨まれたって怖くない。
むしろ可愛くて、胸が震えた。
「笑うなよ……」
「ごめんごめん。だから拗ねないで」
「拗ねてねえよ」
「ふ~ん、そっかそっか」
「本当だからな」
「はいはい」
ゆっくり、ゆっくりと夕暮れの道を歩く。
少しでも長くこうしていたいって思ったのは朔だけじゃない。
わたしも同じ気持ちなんだよ。
そんな、気持ちを込めて繋がれた手に力を込めた。