すでに恋は始まっていた
「あの〜、話変えて悪いんだけどさ…なんで今、計画の内容がわかったんだ?」


黙って話を聞いていた疾斗だけど、完全に怪しんでいる。


(やば!疾斗は能力のこと知らないんだった!)


泉と葉月はあたふたしている。


「えーと…勘だよ?」


私はかなり無理がある言い訳をした。


《もっといい嘘なかったの⁉︎》


《それはさすがに無理なんじゃ…》


2人も苦笑いをしている。


「勘で計画の内容を当てるのは無理があると思うけど?」


(だよ…)


「う…だから!私は勘が鋭いんだって!」


(あ…強く言いすぎちゃった…)


案の定、疾斗は少ししょんぼりしている。


「ご…ごめん。でも、このことには触れないでくれない?いつか話すから」


「わかった…」


いつか話せるといいんだけどね…。

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