すでに恋は始まっていた
「日菜〜おつかれ〜」


「おつかれ様〜」


「うん!帰ろ〜」


私は2人のもとへ駆け寄っていく。


「待てよ」


腕を疾斗に掴まれた。


(…どうしよう)


私が固まっていると、2人の方から来てくれて…同時にさっきの男の人も来た。


(え⁉︎え…なんで来るの…。しかも走ってくるし…。私、あなたと知り合いじゃありませんけど⁉︎)


「いーずーみーちゃーん!」


大声で呼ぶこの人の視線の先は確かに泉に向けられている。


(…泉⁉︎)

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