すでに恋は始まっていた
「え!」


私が口を開こうとした寸前に凛愛が教えてくれた。


唯一私の言いたいことをわかってくれた凛愛は、この中で一番頭がいいのかもしれない。


(私達の競技って…私達が何か競技の主催者ってこと⁉︎)


「私達…何か競技を計画するの?」


タメ口でいいと言われても、まだ少し遠慮がある私は疾斗に向けて聞いた。


「いや、俺も今年が初めてだから詳しくは…」


答えが見つからない私達は2人で凛愛を見た。


「説明はこいつの役目だから」


そう言って指差したのは圭介。


確かに、今までも面倒くさい説明は圭介がしていた気がする…。

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