すでに恋は始まっていた
「でっけ〜」


光がハピネスモールを見上げて歓声をあげる。


私は何も言わないけれど、確かに大きい。


(この大きさ…1日で回れるのかなぁ?)


足を進めて出入り口に来ると自動ドアみたいで、音も立てず勝手に扉が開いた。


とりあえず何か食べようという話になって、2階のフードコートへ向かった。


「あー!見て、疾斗!たこ焼きだよ!あっちにはアイスクリームも!きゃークレープだぁ!」


さすが、大きいだけあって食べ物の種類もたくさん。


正直言って、みんな私のペースについていけていない。

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