すでに恋は始まっていた
その後はウィンドウショッピングをしよう!って言う話になったんだけど…


「あ!私あそこ見たい!」


「私も」


「…またかよ」


男子のメンバーとしては、軽くお店を見て回って帰るつもりだったんだろうけど…。


「あ、みんなは帰っててもいいよ?私と凛愛で回るから」


女子のウィンドウショッピングは相当長い!


普段こんなに歩き回ることがないのか、みんな少し疲れている。


もちろん私と凛愛以外ね。


「もう9時だぞ。こんな時間に女子を置いていく奴なんかいねーよ」


そう言って、私の頭にポンッと手をのせてきた。


ドキッ…


そう…さっきから文句を言いながらも、なんだかんだで付き合ってくれているんだよね。


(私、疾斗のそういうところ好きだな…)

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