すでに恋は始まっていた
まだ状況が飲み込めないけど、今はそれどころじゃないと気づいた私は慌てて紙を広げる。


『レトワールのメンバー』


(これ!)


私は真っ先に疾斗の元へ走った。


周りにはみんなもいて、急に走ってきたから混乱している。


《ん?さっきまで止まってたよね?》


《さっきの男子…なんだ?》


「疾斗!」


私は疾斗に紙のお題を見せて、2人で走り出した。


結果は3位だったけどしょうがない。


本当なら最下位でもおかしくなかったんだから。

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