すでに恋は始まっていた

予感

「おーい。聞け〜。レトワールへの挑戦は昼飯を食べた後だ!負けたチームはそれまでに挑戦する3人を決めておけよ〜」


最終種目なのにまだお昼ご飯食べてなかったの⁉︎って思うよね。


実はね、毎年レトワールへの挑戦が1番時間がかかるから午後の部は全部その時間にあてるようにしてるの。


「あ、あと、他校の生徒も参加できるので盛り上がるようによろしくお願いしま〜す!」


(他校の生徒はそんなルール知らないんだから、ちゃんと言っておかないとね!)


「午後の部…と言っても、あとはレトワールへの挑戦だけだが、3時から開始だからな〜。遅れるなよ」


(3時か…あと1時間半ってところかな)


私が時間の使い方を計算していると、疾斗から肩を軽く叩かれた。


急だったからびっくりして振り向くと、マイクを指差していた。


(あ!忘れてた!)


私達は目で合図をとって…


「「解散!」」


その瞬間一気にざわめきだした。

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