すでに恋は始まっていた

お父さんと理事長

ガチャ…


「「失礼しまーす」」


「お父さん?いる?」


「いーずみちゃーん!待ってたよ〜」


《なかなか来てくれないから心配した〜》


そう言って泉にハグ…しようとしたんだけど、泉に全力で逃げられてしまった。


「うざい、きもい」


《このおやじはいつもいつも…》


「も〜照れ屋だなぁ」


《ばっかじゃないの⁉︎》


(すごい個性的な人だなぁ…)


「私達がここ使うから、お父さんは出て行ってよ」


「泉ちゃんはケチだなぁ…」


ブツブツ言いながらも退室してくれた。


「はぁ…ホント呆れる。とりあえず座って?」



「「うん」」

< 211 / 363 >

この作品をシェア

pagetop