すでに恋は始まっていた
「すごい!疾斗すごいよ!」


疾斗は満足そうに笑って私の頭に手を乗せた。


「やっと笑顔になったな!」


ドキッ…


私はこの気持ちが一瞬恋なんじゃないかと疑った。


だけど私には好きな人がいるし、頭ぽんぽんされたら誰だってドキッとするはず。


頭によぎった考えを振り払って、疾斗にドキドキがバレないよう笑った。


「ありがとう!」

< 240 / 363 >

この作品をシェア

pagetop