すでに恋は始まっていた

違和感の正体は…?

次の日…


私は答えが見つからなくてモヤモヤしていた。


「日菜、大丈夫?さっきからため息しかついてないよ?」


3人で話しているのに会話の内容が全然頭に入ってこない。


「うん、大丈夫。ありがとう葉月」


「嘘つくんじゃないわよ。何か悩んでるんでしょ?それくらいわかる。相談しなさいよ」


(泉にはバレてたのか…)


きつい言い方だけど、ちゃんと泉の優しさも伝わってくる。


「…いいの。これは私の問題だから」


(そう、私が自分で解決しなくちゃ意味がない)


「…わかった。でも困った時は…」


「うん、わかってる。ありがとう」


今の私には苦笑いしかできなかった。

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