すでに恋は始まっていた
お互いクレープを食べ終え、お気に入りのブランドで服を買おうと向かっていると…


「「あ…」」


私達の進行方向から歩いてくる人。


どこかで見覚えがあると思ったら、それは告白の人だった。


あっちも私に気づいたみたいで走ってくる。


「日菜!行くよ!」


泉が頭が回らない私の手を引いて逃げようと一歩踏み出した。


だけど私の反対の手にもう1つの掴まれた感覚。


私は両方の腕を引かれて動けなくなった。


「待てよ!」


(仕方ない…)

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