すでに恋は始まっていた
「うん。それよりさ、話があるんだけど」


私はこの話をするために圭介についてきた。


「うん。そうだろうと思ってた」


(やっぱり)


考えてみればおかしな話なの。


だって、ドリンクを注ぎに行くだけなら1人でできるんだもん。


トレーがあるからね。


圭介は私が一緒に行くって言った時、ためらわずに許可してくれた。


だからわかってるのかもな…って思ってたの。

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