すでに恋は始まっていた
「多分、目的があってのことだろうから学園で発砲は…しないと思う。でも、一応警戒しておいて」


「「「「うん(ああ)」」」」


「犯人がこの学園にいると決まったわけじゃないし、そんなことを言うとみんなパニックになるからこれはレトワールだけの秘密」


《みんな学園に来なくなっちゃうかもしれないしね》


一呼吸おいて圭介は私と光の方を見た。


「樹は俺たちといつも一緒にいるけど、レトワールのメンバーじゃない。だから樹にもこのことは秘密にしておいて。特に仲がいい日菜と光はうっかり口を滑らせないように」


《2人というよりも主に光だけど》


「うん、気をつけるね」


「おう!」

< 272 / 363 >

この作品をシェア

pagetop