すでに恋は始まっていた
「もうさ、その人諦めたら?今更どんな人なのかもわからないし…」
《私だったら絶対次の恋に乗り換えるのにな〜》
「うっ…そうだけど…」
泉の言葉はもっとも。
昔だったら、昔の顔でさえあまり覚えてないのに今の顔がわかるわけがない。
このままじゃ、私は一生顔も姿もわからない人を追いかけ続けることになる。
「日菜はさ、カーネーション君を一途に思い続けてる自分が好きなだけなんじゃないの?」
「え?」
泉の言葉が少し引っかかった。
(カーネーション君に恋してる私が好き…か…。それって、相手が誰でも良かったってことになるんだよね?)
はっきり違うって言いたい。
だけどその言葉が出てこない。
だって顔も名前もわからない人を一途に好きなんてありえる?
そう考えると自信がなくなってきた。
《私だったら絶対次の恋に乗り換えるのにな〜》
「うっ…そうだけど…」
泉の言葉はもっとも。
昔だったら、昔の顔でさえあまり覚えてないのに今の顔がわかるわけがない。
このままじゃ、私は一生顔も姿もわからない人を追いかけ続けることになる。
「日菜はさ、カーネーション君を一途に思い続けてる自分が好きなだけなんじゃないの?」
「え?」
泉の言葉が少し引っかかった。
(カーネーション君に恋してる私が好き…か…。それって、相手が誰でも良かったってことになるんだよね?)
はっきり違うって言いたい。
だけどその言葉が出てこない。
だって顔も名前もわからない人を一途に好きなんてありえる?
そう考えると自信がなくなってきた。