すでに恋は始まっていた
疾斗が走り去って、やっと泉が私に気づいた。
「泉〜。助けてくれればよかったのに〜」
「ごめんごめん。お父さんにあいつのこと調べてもらおうと思ってメールしてた!」
そう言って手を顔の前で合わせ、ごめんなさいのポーズをして見せた。
(お父さんって理事長だよね。っていうか、娘とはいえど、生徒の秘密バラしてもいいのかな?)
私が考えていると、泉まで何かしかめっ面をし始めた。
《別にバッチ付けてない限りバレないし…お父さんはいいやつって言ってたから関わってもいいかな〜なんて…日菜に言うべき?》
1人で頭をかかえて悩みだしてしまった。
だけどそんなの丸聞こえ。
「ごめん、泉。全部聞こえてる」
(私には隠し事できないって言ってるのに…)
「泉〜。助けてくれればよかったのに〜」
「ごめんごめん。お父さんにあいつのこと調べてもらおうと思ってメールしてた!」
そう言って手を顔の前で合わせ、ごめんなさいのポーズをして見せた。
(お父さんって理事長だよね。っていうか、娘とはいえど、生徒の秘密バラしてもいいのかな?)
私が考えていると、泉まで何かしかめっ面をし始めた。
《別にバッチ付けてない限りバレないし…お父さんはいいやつって言ってたから関わってもいいかな〜なんて…日菜に言うべき?》
1人で頭をかかえて悩みだしてしまった。
だけどそんなの丸聞こえ。
「ごめん、泉。全部聞こえてる」
(私には隠し事できないって言ってるのに…)