すでに恋は始まっていた
「やった!」


喜んでいる樹君を見て自分まで嬉しくなる。


告白を受けてよかったなって思う。


「実はね、私もずっと好きだったの。ずっと探してた」


昔の樹君に恋したんだから…今の樹君だって好きになれるよね。


その時、一瞬疾斗の顔が頭をよぎった。


(違う…疾斗は…恋じゃないよ)


「本当ですか⁉︎」


「もう、付き合ってるんだし敬語はやめようよ!私のこと、日菜って呼んでいいから!」

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