すでに恋は始まっていた
向こうから人が歩いてくる。
(あれは…)
「カーネーション君!…じゃなくて、樹君だったね」
小さい頃の樹君は私にどんどん近づいてきた。
「私、やっとあなたを見つけられた!といっても、気づいてくれたのは樹君の方だけど」
樹君はどんどん近づいきて、何も言わずに私の手を握った。
「樹君?」
「早く。早く僕を見つけて」
「え?だってもう見つけたじゃない…」
私に構わず、たったその一言だけを残して離れていった。
(どういうことなの?)
(あれは…)
「カーネーション君!…じゃなくて、樹君だったね」
小さい頃の樹君は私にどんどん近づいてきた。
「私、やっとあなたを見つけられた!といっても、気づいてくれたのは樹君の方だけど」
樹君はどんどん近づいきて、何も言わずに私の手を握った。
「樹君?」
「早く。早く僕を見つけて」
「え?だってもう見つけたじゃない…」
私に構わず、たったその一言だけを残して離れていった。
(どういうことなの?)