すでに恋は始まっていた
「ねぇ樹君?ちょっと暑くない?アイス買ってくるよ!」
「日菜、今何月だと思ってるの?」
冷静な樹君を見ると、私の作戦はばれているのかもしれない。
(…そうだよね。11月に熱い奴なんていないか)
「あ!私、ちょっとトイレに行ってきてもいい?」
「じゃあ、すぐそこにあるから5分で帰ってこれるね。行ってらっしゃい」
「うん!」
(やった!これで逃げられる!)
私がスキップまじりにトイレへ向かおうとすると、樹君が後ろから声をかけてきた。
「もし日菜が5分以内に帰ってこなかったら、何かあったと考えて疾斗さん達に連絡して探してもらうからね!」
(え…)
その言葉で足が止まった。
樹君の方を振り返って苦笑いをする。
樹君の顔は笑っているけど…目が笑っていない。
「う、うん。すぐ帰ってくるね」
私はもう1度振り返ってトボトボと歩き出した。
「日菜、今何月だと思ってるの?」
冷静な樹君を見ると、私の作戦はばれているのかもしれない。
(…そうだよね。11月に熱い奴なんていないか)
「あ!私、ちょっとトイレに行ってきてもいい?」
「じゃあ、すぐそこにあるから5分で帰ってこれるね。行ってらっしゃい」
「うん!」
(やった!これで逃げられる!)
私がスキップまじりにトイレへ向かおうとすると、樹君が後ろから声をかけてきた。
「もし日菜が5分以内に帰ってこなかったら、何かあったと考えて疾斗さん達に連絡して探してもらうからね!」
(え…)
その言葉で足が止まった。
樹君の方を振り返って苦笑いをする。
樹君の顔は笑っているけど…目が笑っていない。
「う、うん。すぐ帰ってくるね」
私はもう1度振り返ってトボトボと歩き出した。