すでに恋は始まっていた
「「「「「きゃーーー!」」」」」


前後から悲鳴が聞こえる。


だけど私は…。


(あれ?…全然怖くない?)


みんなは絶叫しているけど、私は全然怖くない。


それよりも、目の前のくるくる変わる景色がおもしろい!


(あの時は小さい時だったから怖かったのかな?)


動きが止まってジェットコースターを降り、樹君の方を見ると…。


「だ、大丈夫?」


「……うん」


すっごく疲れていて、立っているのがやっとみたいな感じ。


(ジェットコースター…好きなんだよね?)

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