すでに恋は始まっていた
「あら、もう準備するの?早いのね」


「うん、早く起きたから早く学園に行こうと思って」


疾斗と行くことはあえて秘密にしておいた。


だって、お母さんに言ったら「彼氏⁉︎彼氏なの⁉︎」って騒いじゃうもん。


いつも通り準備をしてご飯を食べる。


急で、お母さんがお弁当を作るのは間に合いそうになかったから今日は学食にすることにしよう。


疾斗が『嫌な予感がする』って言っていたのを思い出して、お守りとして疾斗にもらったネックレスをつけた。

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