すでに恋は始まっていた

凛愛の助けを少しだけ借りながらベッドへ戻る。


「あ！そうだ！みんな、色々と持って来てくれてありがとね！」


そう言って枕元にあったピアスをみんなに返した。


「…ねぇみんな？樹君は…どうなったの？」


私が話題を持ち出した途端、みんなの表情が変わった。


なんだか、とっても気まずそう。


私だって、良くない結果になったのはわかってる。


私と樹君は仲が良かったから、ショックを受けると思ってみんながわざと話題を持ち出さなかったのもわかってる。


だけど知りたい。


知らなくちゃいけない。