すでに恋は始まっていた
それから私は、私が眠っていた間の学園のことをたっくさん聞いた。


話を聞けば聞くほど、みんなが私のことを心配してくれていたのがわかる。


壁にかけてあった千羽鶴も、全校生徒で折ってくれたんだって!


ガチャ


ドアの開く音。


(誰だろう…)


「「日菜〜!」」


「泉!葉月!」


ベッドから立って、2人のところへ走って行こうとしたけど…。


「日菜は座っておきなさい」


凛愛に止められた。


(さすが…読みがいい…)


かわりに2人が近づいて来てくれる。

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