すでに恋は始まっていた
「じゃあ俺たちは帰るな。3人の時間を楽しめよ」


「うん!みんなまたね!」


(あ!疾斗に昔会ったことがあるって話すこと忘れてた!)


止めようとした時にはもう遅かった。


みんなは病室から出て行って、残されたのは私と泉・葉月だけ。


(次に会った時に言うしかないか…)


諦めて泉と葉月に椅子を出した。


「座って!」


そう言って椅子をポンポンと叩く。


「ありがと!」


「ありがと。でも自分で出したのに」


「へへっ」

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